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トランプ米大統領、バージニア州での衝突は
「双方に責任」


12日に起きた、白人至上主義グループと人種差別に反対する人々が衝突し、1人の死者と多数のけが人を出した事件についてのトランプ大統領の発言が波紋を呼んでいる。この4日間のトランプ大統領の発言をまとめてみた。


12日:バージニア州シャーロットビルにある南北戦争の南軍の将軍ロバート・リーの銅像を撤去することに反対する白人至上主義グループ、クー・クロス・クラン(KKK)、ネオナチ、オルタナ右翼(Alt-Right)などが集結し、大規模な集会を計画していた。しかし、人種差別に反対する人々が抗議するために集結し対立。そして、抗議していた人々の集団に車が突っ込み、女性1人が死亡、19人が怪我をした。運転していたのは白人至上主義の男性。

トランプ氏は直後に声明を読み上げ、事件の責任について「on many side(多方面)」にあるとし、強調した。これに対して白人至上主義者側をはっきり非難するべきだとの声が強まり、共和党議員を含む各方面の著名人がソーシャルメディアを通して非難した。企業幹部で構成する大統領製造業諮問委員会の米製薬会社メルクのケン・フレージャー最高経営責任者も『個人的な良心の問題』で辞任を発表した。


13日:トランプ氏はツイッターでの『つぶやき』を一度もしなかった。


14日:12日の声明から2日後、こうした批判の高まりを受け新たな声明を読み上げた。暴力は容認できないとし、白人至上主義のグループを非難した。


15日:トランプ氏はニューヨーク・マンハッタンの自宅、トランプタワーのロビーでインフラについての記者会見の場で、白人至上主義者らと人種差別反対派が衝突した事件について、「責任は双方にある」とし、12日の声明に戻る形となったばかりでなく、白人至上主義を掲げる過激な「オルタナ右翼」などの集会に抗議した反対派を「オルタナ左翼」と呼び、「こん棒を振り回して(オルタナ右翼に)向かっていった彼らに問題はないのか?私はあると思う」と述べた。さらに「一方に悪い集団がいて、もう一方にも非常に暴力的な集団がいた。だれも言いたがらないが、私は今ここでそう明言する」と語った。

また、非難声明を出すまでの2日間の沈黙について「大半の政治家と違い、私は発言の内容が正しいという確信を持ちたかった」と説明した。トランプ氏は突入した車の運転者を「人殺し」と呼び、「極めて恐ろしい、弁解の余地がないことをした」と述べたが、そのうえで双方に非があるとの主張を繰り返した。

また、集会参加者の中には像の撤去に抗議する「立派な人々」がいたと主張。そうした人々にとって像は「大変に重要」なものだと指摘した。南軍指導者らの像をめぐっては全米各地で撤去の動きが相次いでいるが、トランプ氏はこうした動きを歴史を書き換える行為だと批判。米建国当初の元大統領らも多くの奴隷を使っていたからといって像を撤去するのか、と問い掛けた。これはオルタナ右翼がよく使う論法でもある。

トランプ氏が会見で従来通りメディアの報道を「偽ニュース」と批判する間、わきに立つケリー首席補佐官は厳しい表情で腕組みをしていた。会見でのトランプ氏のこれらの発言は、側近らにとって予定外だったと言われている。

この日の会見のトランプ氏の発言により、他の大統領製造業諮問委員達が次々に辞任を発表した。メディアでは大統領への怒りや批判が沸騰、さらに共和党議員を含む各方面の著名人が、KKKやネオナチなどの白人至上主義を批判した。米軍の各最高司令官たちも「これらのグループは容認できない」と共同で声明を発表し、トランプ氏の発言に対立する形となった。


明らかに14日の声明は、仕方なく言わされたもの。15日の記者会見での発言が本音である。